2015年7月6日月曜日

(経済学中心)ネット上で読める論文を検索できるシステム

課題をしなくてはいけない。でも、大学の図書館まで行くのはめんどくさい。
そんな時に役立つネット上で読める論文。およびそれを検索するシステム。

そもそも論文を書くためにはどうするかと言うと学士の卒業論文、修士論文等はだいたい次のように書かれます。

  1. 興味のあるテーマを調べる
  2. 1.に関連した先行研究を調べる(つまり同分野で既に公開された論文・書籍を探して読み理解する)
  3. 2.で調べた先行研究に批判を加えてみたり、実践した上で何か改良したり何らかの新奇性を得る
  4. 先行研究の紹介として2を、新奇性として3をまとめ、これを自分の研究として論文に書き発表する

なので研究は先行研究を知らずにできるものではありません(先行研究の存在しない全く新たな分野を切り開くのであれば別ですが)。2の時点で先行研究を調べるうちにその分野にはどのような問題があってどのようなアプローチが提案されておりそのアプローチにはどのような問題があるのか?がわかります。ここで自分の論文のテーマを決めるのです。よって論文を探すという行為は非常に大切なものなのです。


研究機関の論文


グーグルスカラー検索
定番であるグーグルを使った論文検索。ちなみにスカラーは学者という意味。
「特許を含める」と「引用部分を含める」はオフにして検索しましょう。

RIETI ディスカッションペーパー
RIETIという経済研究機関の論文が読めます。

World Economic Outlook - International Monetary Fund
あの有名なIMF
無料でデータを取ることができる

日銀:レポート・論文
日本銀行ワーキングペーパーシリーズ
日本銀行員および外部研究者の論文を読むことができます。

グーグルブックス
これは論文検索システムでないが市販の本を検索できて、なおかつ本の内容も少しだけ読めるというサービス。日本語版はあまり充実していないが、英語で検索すれば、大抵の学術的知識は調べられる。

みずほ総研 調査リポート
色々なレポートが読めます。

野村財団による世界経済研究
色々な論文が読めます。ただし、見たところ英語論文が多い様子。上のほうに欧州経済とか日本経済とか色々ジャンルがあるので、好きなジャンルを選んでください。本文を読めない論文もあるようです。

経済レポート専門ニュース keizai report.com
経済レポートを検索することができます。なかなか役に立つかも。

国会図書館蔵書検索・申込システム(有料)
「雑誌記事索引の検索/申込み」をクリック。検索してヒットしたら、その論文のページだけコピーして郵送してくれる。ページ数にもよるけれど、コピー代+郵送代で数百円くらい。1週間も経たずに届く。

大学の論文+学位論文の閲覧

良い卒業論文・修士論文を書くには既に書かれた学位論文を参考にするのが一番。学術論文をネットで閲覧できるサイトを集めてみます(本文まで無料で読めるサイトのみ)。ちなみに以下のレポジトリは普通の論文も読めるみたいです。

UTokyo Repository ― 学位論文
東大の卒業論文・修士論文・博士論文を閲覧することができます。
たくさんあるので検索してみましょう。

京都大学学術機関レポジトリ ― 紅
京都大学の論文を検索することができます。

他のレポジトリはここでみることができます。
国内の機関リポジトリ一覧

これはどうかな。